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手形割引

手形割引とは売掛先から受け取った手形を現金化することを言います。

受け取った手形を利用して手形割引業者に売り渡すことで、融資よりも早く資金化することができます。

手形割引についてのメリット・デメリットなどを詳しくご紹介していきます。

手形割引とは

手形割引の仕組みの前に手形について

手形は決められた期日までに支払いを約束した有価証券のことを言います。

手形を例えるなら、売掛先から担保のようなものを預かっているようなものになります。

手形割引を利用するには、銀行をはじめ手形割引業者に買取りしてもらわなくてはいけません。

手形割引が融資などよりも早く資金調達が可能なので、全国的にも手形割引の需要は高いと言えます。

最近では電子取引(ネット)でも手形割引が可能になっているので、即日現金化することもできます。

メリット

1.資金調達までに時間がかからず、すぐに現金化が可能になる。

・手形割引最大のメリットはなんといっても資金調達までのスピードが速いということです。

手形買取り手続きが早ければ、最短1日で資金調達ができるなど資金ショートを防ぐことにも役立てることができます。

2.自社の経営状況に関係ないため、融資が受けられない状態でも手形割引なら利用可能。

・もらった手形の処理に困った場合も手形割引業者を利用すれば、早急に資金化できるので便利です。

3.支払い期日を待たずに手形を換金することができる。

・金融事故があり、銀行融資が受けられ無い場合でも手形割引であれば、資金確保が行えます。

デメリット

1.受け取った手形が不渡りになった場合、弁済が必要になる。

・手形割引では売掛先が不渡りを出してしまうと、手形割引業者や銀行に対して弁済義務が発生してしまいます。

2.手形割引業者に弁済することで資金繰りが悪化してしまう可能性がある。

・資金に余裕がなく手形割引を利用しているにも関わらず、売掛先が不渡りすることで弁済しなくてはならなくなるため、さらに資金繰りが厳しく最悪のケースでは倒産に追い込まれる可能性もあります。

手形割引の流れ

まずはじめに手形割引を利用するには、手形の買い取りを金融機関手形割引業者に依頼します。

銀行に手形割引を依頼するには、初めに割引人となる銀行まで銀行取引約定書を提出する必要があります。

割引依頼人と銀行との間で融資に関する取り決めを定めた契約書です。

手形割引業者に依頼する場合にも、割引人となる会社によっては必要な手続きを交わすことがあります。

その後、割引人は手形を発行した人(振出人)に支払い能力があるか調査します。

ここで支払い能力があると判断されれば、手数料等が割り引かれた金額が、手形割引を利用した人に支払われます。

手形割引の注意点

手形割引は、手形を担保にした融資と判断されるため、多くの場合手形割引には引き受け可能な上限額が定められています。

手形の期日以前に上限金額に達してしまった場合には、前回の手形が決済されるまで手形割引を依頼することができなくなります。

また、割引手形が不渡りになった場合は、割引依頼人が手形に記載された金額を割引人に全額支払わなければなりません。

そのため、手形以外の資産(不動産等)を担保にすることが条件となる場合があります。

手形割引の手数料

手形割引手数料の相場

都市銀行:1.5~3.0%

普通銀行:2.0~3.5%

信用金庫:2.5~4.5%

信用組合:3.5~5.5%

手形割引業者:2.5%~15.0%

都市銀行などの方が手形割引手数料が安い代わりに、審査が厳しくなります。

一方で手形割引業者は審査が甘い代わりに手形割引手数料が高くなってしまうことがあります。

手形割引とファクタリングの違い

手形割引はファクタリングと一緒にされることが多いです。

なぜなら手形・債権を買取り業者に売却するという意味では同じだからです。

ですが明らかに手形割引とファクタリングが違う点は、売掛先が不渡りや倒産した場合でもファクタリングでは弁済しなくていいということです。

償還請求権なし(ノンリコース)

手形割引償還請求権あり(リコース)支払者が支払わない場合には、支払の義務を負うことになる。

ファクタリング償還請求権なし(ノンリコース)支払者が支払わない場合にも、支払の義務を負わなくていい。
という明確な違いがあります。

手形割引とファクタリングは債権を現金にするという点で非常に似ているのですが、大きな違いがあります。

まず、手形割引は融資の分類として扱われます。

これに対しファクタリングは売掛先の信用度に重視を置いており、信用度が高い売掛債権であれば即日買取りしてくれる仕組みです。

手形割引とファクタリングを比較した場合、ファクタリングの方が手数料は高いです。

しかし、手形を出した売掛先が不渡りになっても弁済の必要が無い(ノンリコース)のは、ファクタリング最大のメリットと言えます。

手形割引の口コミ

(大阪府堺市/建設業)

・取引先から手形でもらうことも多いので手形割引は助かります。大阪にもいくつか手形割引業者があり、その中で割引手数料が一番早い業者を利用させて頂いています。

(広島県広島市/青果卸業)

・青果卸業者の中には手形でもらうことも少なくありません。ですが期日が来なければ現金化できませんし、最悪不渡りを出されてしまっては元も子もありません。そういったリスクヘッジのためにも手形割引を利用しています。

(福岡県福岡市/印刷会社)

・今では手形取引も減ってきましたが老舗の企業と取引するときは手形でもらうことが多いです。過去、不渡りを出されたこともあったので、すぐに手形割引で現金化しています。ただ不渡りを出されたら手形買取り業者に弁済しなくてはならないので、ファクタリングを利用したほうがいいのかもしれません。

(東京都新宿区/運送業)

・昔は手形を買取りしてもらっていましたが、業者も減り今はファクタリングを主に利用させてもらっています。手形割引に比べると手数料は高いですが、償還請求権なし(ノンリコース)で債権を買取りしてくれるので安心です。

(神奈川県横浜市/製造業)

・大きな発注をもらうとどうしても資金繰りに苦労します。手形割引を利用したこともありますが、ファクタリングで資金調達する方が早いですし万が一取引先が倒産しても支払い義務がないので、後々のことを考えるとやはりファクタリングの方がいいのかなとも思います。

手形割引のまとめ

手形割引についてのメリット・デメリットなどご紹介しましたが、2020年9月現在で手形割引業者が減っていることや、手形で取引する企業も減少傾向にあります。

その手形割引に代わる資金調達方法として近年注目を集めているのがファクタリングです。

ファクタリングは手形割引のように債権を売却し、最短即日で資金調達ができる金融サービスです。

東京や大阪をはじめ九州・福岡にも多くのファクタリング会社があります。

もちろん手形割引の良いところもあれば、弁済しなければならないこともあるので、ファクタリングと比較してどちらがいいということはありません。

どちらにもメリット・デメリットは当然あります。

ですが需要としてはファクタリングの方が高まっていくことは予想されています。

法人・個人事業主に関係なく利用できるので、資金繰りに困っている経営者は手形割引やファクタリングを利用し、資金調達することもご検討してみましょう。