会社の資金繰りに困った時、どうにかして事業資金を調達しなければいけないと思います。
資金調達の方法にはいくつかありますが、ファクタリングや融資などのビジネスローンの利用を考えるケースも少なくありません。
しかし、ファクタリングとビジネスローンの仕組みや違いがよく分からず、どちらを選ぶべきか迷ってしまう人もいるでしょう。
そこで今回は、ファクタリングとビジネスローンのどちらを選ぶべきなのかご紹介していきます。
ビジネスローンとは?
ビジネスローンは、法人や個人事業主向けの融資であり無担保ローンです。
証書とカード式の2種類があり、カード式の場合は枠内で反復利用が可能です。
審査はスコアリングシステムと呼ばれる自動審査で行われ、銀行融資(事業者向け)に通らなかった案件でも通りやすくなっています。
銀行系だけではなく、消費者金融系のノンバンクでも取り扱っています。
ノンバンクが提供しているビジネスローンは、借入となり即日融資が可能となっていて、審査も銀行のビジネスローンと比較すると甘いという特徴があるのです。
そのため、資金繰りに困った場合はノンバンクのビジネスローンといった借入を検討する中小企業の経営者は一定数います。
ファクタリングとの違いは?
ビジネスローンはファクタリングと比較してみると、金利が低い、即日融資してもらえる可能性が高いといった違いがあります。
ビジネスローンの金利は、銀行融資よりも高いですが年率で5.0%~15.0%となっています。
それに対してファクタリングは、2社間ファクタリングだと5.0%~30.0%、3社間ファクタリングだと1.0%~10.0%です。
ファクタリングの場合は、利息ではなくファクタリングを行うための手数料になります。
2社間ファクタリングにおける手数料の相場は、買取金額の20%となっているため、ビジネスローンとの差はそこまで大きいと感じないかもしれません。
しかし、ファクタリング会社が立て替えてくれるのは売掛金が入金されるまでの2ヶ月程度です。
そのため、2ヶ月分で20%の手数料を1年間で換算すると、年率120.0%という数字になってしまいます。
利息の負担という視点から見ると、ビジネスローンの方が負担を軽減できるということになります。
また、ビジネスローンは即日融資が可能です。
ファクタリングは即日資金化ができるため、どちらも素早く資金調達ができます。
しかしファクタリングで資金調達をする場合は、決算書や試算表、会社謄本、入出金の通帳、納税証明書などを細かく確認しなければいけません。
つまりファクタリングで即日資金化するためには、できるだけ事前に早く申し込む、書類に不備が全くない、ファクタリング会社の審査担当者に余裕があるといった条件が揃わなければいけないのです。
それに対してビジネスローンは、決算書の数字があっていればスコアリングシステムですぐに審査結果が出ます。
そのため、すぐに資金調達をしたいのであればビジネスローンの方が優れていると考えられます。
※ファクタリングスマイルでは即日買取が可能となっております。
ファクタリングとビジネスローンならどちらを選ぶべきか
ファクタリングとビジネスローンのどちらかで迷っているのであれば、根本的なサービスが違うということを知っておかなければいけません。
ビジネスローンは、融資なので利用すれば金利が発生します。
ファクタリングは、融資ではなく債権買取サービスなので、手数料を支払うことで取引が完了します。
そしてファクタリングの場合は、売掛債権の譲渡を行うものなので、譲渡できる売掛債権がないと利用できないことも覚えておかなければいけません。
また、審査についても違いがあります。
ビジネスローンは銀行融資(事業者向け)に通らなかった案件でも通りやすいため、審査はかなり甘いと言われています。
しかし、融資をすることに変わりはないため、赤字決算や税金の未納などがある場合は審査には通らないと思っておいた方が良いでしょう。
なぜなら、返済能力が乏しい、信用力が低いと見なされてしまうためです。
それに対してファクタリングの審査には、借りようとしている会社の信用力は加味されません。
売掛債権の売掛先を重要視します。
つまり、赤字決算や税金の未納などがあったとしても、売掛債権の売掛先の信用力が高ければ利用できる可能性が高いと言えます。
このように、ファクタリングの方が審査に通りやすく利用しやすいと考えられるでしょう。
また、ビジネスローンとファクタリングは併用することもできるため、状況によっては併用も視野に入れることをおすすめします。
まとめ
ファクタリングとビジネスローンには、それぞれ異なる特徴があります。
そのため、どのような状況なのかによって利用すべきサービスが異なると言えます。
ビジネスローンに通る可能性がある場合はまずビジネスローンの審査を行い、落ちてしまったらファクタリングを利用するという方法も考えられるでしょう。
ビジネスローンで借入しても資金調達の目標金額に届かない場合は、ファクタリングと併用することも可能です。
併用することで双方のメリットとデメリットを補完できるため、そのような方法も視野に入れてみてください。